インド古典音楽コンサートvol.03 2016/06/25 大通

インド古典音楽コンサートvol.03　～ナーダ･ヨガ　凪の世界～
演奏：ドゥルパド声楽家／中井すがた　パカーワジ/カネコテツヤ

ドゥルパド音楽とは～
｢音は宇宙である｣とインドでは言われており、正にそれを体現するような瞑想的な音楽です。
現存するインド古典音楽の中では最古とされ、
元は祈りであり、音のヨガ(ナーダヨガ)として9世紀頃から発展してきたと言われています。
声楽や、ヴィーナと呼ばれる弦楽器などで、あるメロディ(ラーガ)の規則性の中で、即興的に歌っていきます。
後に作曲された節も現れ、ここではリズム周期(ターラ)に乗っ取り、パカーワジという両面太鼓とともに演奏し、その作曲された詩を使い再び即興を交えて演奏していきます。

ドゥルパドの洋式は、イスラム文化と融合し華やかに発展したカヤール洋式の流行に押され、一時衰退していましたが、20世紀になりその精神性や音楽性が再び高く評価され、インド国内外から注目され始めています。
不思議と癒される、楽器のように自由自在に声を操る歌唱法と、
重厚で迫力のあるパカーワジの演奏を、どうぞお楽しみに下さい。

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中井すがた：ドゥルパド声楽家

北海道札幌市在住。
幼少期より合唱に馴染み、二十歳ごろから音楽スタジオnext waveにて西洋クラシックやjazz 、オリジナルの曲を歌うことに触れていく。
2009年に北インド古典ドゥルパド声楽家shree と出会い、師事。
2010年より度印し、北インドのヴァラナシにて、ドゥルパド声楽家でありBanarasi Hindu University 声楽科教授でもある、Pt. Ritwick Sanyalに師事を仰ぐ。
その後も度印を重ねつつ、札幌でのオールナイトインディア、ヴァラナシでのSubah-E-Banarasなどの舞台に出演。

カネコテツヤ：パカーワジ奏者

日本にて逆瀬川健治氏にタブラーを師事。
のちインド・ヴァラナシにてPt.シュリカント・ミシュラにパカーワジを師事。
毎年ヴァラナシで開催されるドゥルパド音楽最大級のイベント、オールインディア・ドゥルパドメーラにてソロ及び伴奏で2002年より毎年出演している。
04年度第29回ドゥルパドメーラにてゴールドメダルを受賞。
グジュラート、ダホット、リシケシなどインド各地の音楽祭、音楽大学でも演奏する。
ドゥルパド音楽界の巨匠達とも多数共演している。日本ではジャンルボーダーレスに展開。フジロックや渚フェスにも出演している。