チャクラとクンダリニーの秘密〜チャクラとクンダリニーの正しい知識を身につけよう〜

チャクラとクンダリニーの秘密
〜チャクラとクンダリニーの正しい知識を身につけよう〜

ヨーガを実習するためにはチャクラとクンダリニーの知識が必要不可欠です。
しかしながら、チャクラやクンダリニーについては随分と誤解された、あやふやな情報ばかりが一人歩きしているのが現状です。

チャクラ、クンダリニーは神秘的な能力を目覚めさせるものであることは間違いありませんが、実はチャクラもクンダリニーも実際には存在しません！！
だとしたら、チャクラ、クンダリニーとは一体何なのでしょうか？
チャクラもクンダリニーも自ら「つくりだすもの」なのです！

チャクラは決して開かない！

世の中には「チャクラを開く方法」や「チャクラを開く音楽」などの言葉が溢れています。が、実はチャクラは決して開きません！！
インドの古代語サンスクリットの「チャクラ」元々の意味は「回転するもの」。
つまりチャクラは「開く」ものではなく、「回転する」もの。
チャクラに意識を集中する際は、チャクラを風車のように回転させるようにイメージしなければ意味がないのです。
なぜなら、チャクラは回転することで神秘的な力を発揮するものだからです。

チャクラは礼拝する場所

そもそもチャクラとは一体何なのでしょうか？
チャクラは身体の中の「お祈りをする場所」。
チャクラは身体という「王国」の中の「寺院」であり、神を祀り祈りを捧げる場所なのです。
なので、各チャクラにはそれぞれの神仏を祀り(インストールし)、そして一心不乱に祈りを捧げる(瞑想する)ことが必要不可欠。
こうしてチャクラというものは作り出されていくものなのです。

チャクラは7つではない！！

チャクラの数も必ずしも7つではありません。
仏教タントラ(密教)ではチャクラの数は4または5、ハタヨーガ系では28(！ )ものチャクラが採用されたりしています。
なぜ、現在では7つのチャクラがスタンダードになってしまったんでしょうか…。

クンダリニーは一般的には尾骶骨に眠っていて、目覚めると神秘体験をもたらすとされているクンダリニーも実は元々はお腹にあったものでした。
クンダリニーのルーツは仏教タントラ(密教)の女神。
このクンダリニー女神は、あの超有名な象の神ガネーシャを改心させた重要な女神です。

ガネーシャ(＂集団の長＂の意味)の本名はヴィヤーナカ。
ヴィヤーナカはもともとは障害をもたらす悪神でしたが、クンダリニー女神によって改心させられ、障害を取り除く神となりガネーシャと呼ばれるようになりました。
このように、邪悪なものをも聖なる存在に変えてしまう神秘的なパワー、それがクンダリニーなのです！！

しかし、このクンダリニーもチャクラと同様、はじめから「在る」ものではなく、つくりだしていくものなのです。

ハタ・ヨーガはチャクラやクンダリニーを「つくりだしていくもの」

現在はすっかりエクササイズとして定着してしまった「ハタヨガ」ですが、もともとはチャクラやクンダリニーをつくりだすことで、神秘的なパワーを目覚めさせるためのものでした。
チャクラやクンダリニーの本来の「つくりだしかた」あなたも知りたくはないですか？

本講師伊藤武先生は、長年のインドや周辺の現地調査を含め、数十年に渡ってヨーガの研究に打ち込んでいます。
ヨーガや仏教の経典を解読するためには欠かせないインド古代語サンスクリットにも精通しています。
そんな本講師伊藤武先生からチャクラやクンダリニー、そしてハタ・ヨーガについての歴史を学んでみませんか？

一人でも多くの方が、伝統的なヨーガの正しい知識を身につけることによって、この世の中が少しでも良くなっていくことを心から願っています。

講師プロフィール

伊藤武

1957年石川県生まれ。
1979年から、インド・ネパール・スリランカ・東南アジア諸国を何度も訪れ、遺跡、神話・伝説、風習、武術、食文化等の情報収集や調査を行う。
著書に『身体にやさしいインド』『こころを鍛えるインド』『図説インド神秘事典』『秘伝マルマ ツボ刺激ヨーガ』（講談社）、『ヴェールを脱いだインド武術』『図説ヨーガ･スートラ』（出帆新社）、『図説ヨーガ大全』（佼成出版社）などがある。

• YAJ（ヨーギニー・アソシエイション・ジャパン）代表
• マルマヨーガ創始者
• 文化人類趣味者
• 作家
• イラストレーター
• ヨーガ講師
• サンスクリット語講師

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